Ankerの20W充電器といえばAnker 511 Charger (Nano Pro)が最もコンパクトだが、
電源プラグが折り畳めないという欠点がある。
今回はAnker PowerPort Ⅲ 20W Cubeはコンパクトなうえに電源プラグが折り畳めることができる無敵充電器をレビューしていく。

どうも、アイカワです。メーカー開発職としての視点から家電選びを支援するためレビューブログを運営中です。
Good point | Bad point |
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電源プラグが折り畳める | 価格が高め |
コンパクトサイズ | |
最大24か月保証 | |
大手メーカー品 |
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeの仕様はこちら
項目 | Anker PowerPort Ⅲ 20W Cube | 【参考】 Anker 511 Charger (Nano Pro) | 【参考】 20W USB-C電源アダプタ(Apple) |
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外観 | ![]() | ![]() | ![]() |
価格 | Amazon価格 \1,790(通常) \1,690(セール時) | Amazon価格 \1,690(通常) \1,340(セール時) | Amazon価格 \2,668(通常) \2,265(セール時) |
出力電力 | 20W | 20W | 20W |
出力 | 5V=3A / 9V=2.22A | 5V=3A / 9V=2.22A | 5V=3A / 9V=2.22A |
サイズ | 約32 x 32 x 33mm | 約30 x 30 x 30mm (プラグ部除く) | 約42 x 27 x 41mm (プラグ部除く) |
重量 | 約38g | 約34g | 約58g |
ポート数 | 1ポート(USB-C) | 1ポート(USB-C) | 1ポート(USB-C) |
USB PD対応 | ○ | ○ | ○ |
PPS対応 | × | × | × |
プラグ折り畳み | ○ | × | × |
カラーバリエーション | ホワイト ブラック | A2637116 (ダークグレー) A2637126 (ホワイト) A26371Q6 (パープル) A2637136 (ブルー) A2637157 (ピンク) A26371G6 (グレイッシュブルー) | × |
メーカー保証 | ○ 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後) | ○ 18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Ankerで会員登録後) | ○ 12ヶ月 |
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeを開封&外観を観察する

カラーバリエーションは2色
カラバリはホワイトとブラックの2色。選べるのは良いですね。


開封~中身を確認
開封すると簡単な説明書と製品保証に関する記載されたぺら紙が同梱されている。
ANKERは製品に対してパッケージが大きい印象ですね。


外観を観察
形状はキューブ型。コンセントプラグが折り畳めるのでスマートな印象を与える。
USB-C端子側とコンセントプラグ側で表面処理が異なる。
USB-C端子側はツルツルとした表面処理。コンセントプラグ側はさらさらとした表面処理がされており、手触りが良い。


プラグ側には各種仕様。もちろんPSEマークもあり安全性に問題は無い。

外観を競合製品と比較
競合製品のAnker 511 Charger、Charger001(CIO)、Apple充電器と外観を比較。
サイズ感はキューブ型の中では一番大きい。しかし、Apple純正電源アダプタよりはコンパクト。
電源プラグが折り畳めることを考慮すれば十分にコンパクトなサイズである。
デザインはこの中ではシンプルで良いと思う。


サイズと十慮を実測して確認
重量を確認
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeの重さは実測で38.1g、メーカー仕様(約38g)通りだった。
Apple純正20W充電器は実測で57.8gに対しては約20g軽く、Charger001(CIO)に対しては約3g重かった。

サイズを確認
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeのサイズは仕様通り約33 x 32 x 32.6mmだった。
サイズ比較ではCharger001(CIO)<Anker PowerPort Ⅲ 20W Cube<Apple純正20W充電器の順だった。
✓Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeのサイズ



✓Charger001(CIO)のサイズ



✓Apple純正20W充電器のサイズ



Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeをレビュー&性能検証
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeを性能検証
電力密度を確認(1cm3当たりの電力)電力密度を確認
✓Anker PowerPort Ⅲ 20W Cube
体積:3.3cm×3.2cm×3.26cm=34.4cm3
電力密度(1cm3当たりの電力):20W/34.4cm3=0.58W/cm3
✓Charger001(CIO)
体積:3.1cm×2.9cm×3cm=27cm3
電力密度(1cm3当たりの電力):20W/27cm3=0.74W/cm3
✓Apple純正20W充電器
体積:4.2cm×2.7cm×4.1cm=46.5cm3
電力密度(1cm3当たりの電力):20W/46.5m3=0.43W/cm3
これより、Anker PowerPort Ⅲ 20W CubeはApple純正20W充電器よりも
約1.35倍の電力密度だった。
電力重量比(1g当たりの電力)を確認
✓Anker PowerPort Ⅲ 20W Cube
電力重量比(1g当たりの電力):20W/38.1g=0.52W/g
✓Charger001(CIO)
電力重量比(1g当たりの電力):20W/34.9g=0.57W/g
✓Apple純正20W充電器
電力重量比(1g当たりの電力):20W/57.8g=0.35W/g
これより、Anker PowerPort Ⅲ 20W CubeはApple純正20W充電器よりも
約1.48倍の電力重量比だった。
対応規格を確認
USBテスタを使用して実際に対応している規格を確認してみた。
対応している規格は下記の通りQC4+,PD3.0など主要な急速充電規格に対応していることが確認できた。
- Apple 2.4A
- QC2.0
- QC3.0
- PD3.0
- Samsung-5V-2A

PDの対応出力電圧-電流を確認
- 5V-3A
- 9V-2.22A
- 12V-1.67

実測で出力を確認
USBテスタ(AVHzY CT-3電子負荷付モデル)を使用して出力ワット数を実際に確認してみた。
PD5V-3Aでは最大15Wで出力、PD9V-2.22W、12V-1.67Aでは最大20W出力が出ていることが確認できた。

20W給電時の表面温度を確認(コンパクトだが思ったより温度が高い)
サーモグラフィ―を使用して20W給電時の充電器の表面温度を測定してみた。
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeの表面温度は最高で55℃になった。CIOのCharger001が最も温度が高く約65℃にまで上昇した。Apple純正20W充電器は約38℃で一番低かった。このため、サイズが小さくなればなるほど表面温度が高くなってる。

20W給電時のリップルを確認
リップルとは、簡単に言うと電圧の安定度合いです。これが大きいと電圧の変動が大きいため、機器に不具合を与えます。つまり、小さければ小さいほど性能が良いと言えます。
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeのリップルは66.1mVでCIOのCharger001やApple純正20W充電器のリップルは100mV以上であり非常に小さいため安定している。

コンパクトなので隣のコンセントに干渉しない
Apple純正20W充電器だと横幅があるせいでとなりのコンセントの機器に干渉することがある。
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeならキューブ型でコンパクトなため干渉しにくい。

コンパクトで高性能な分価格はそれなり
Amazonで通常価格は\1,790。セール時で\1,690。
Anker PowerPort Ⅲ 20W Cubeよりさらに小さいCharger001(CIO)やAnker 511 Chargerよりも
300円~500円程度安い。これらとそこまで大きな差が無いことや電源プラグが折り畳めることを考慮するとこの価格は妥当が少しお得感はある。
こんな人におすすめ
今回レビューしたAnker PowerPort Ⅲ 20W Cubeはこんな人におすすめ。
- コンパクトな急速充電器がいい
- 有名メーカーがいい
- コンセントプラグが折り畳めるものがいい
十分コンパクトでデザインも良いため、これを選んでおけば無難だと思う。
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